PAST EXHIBITION

''STILL WANNA SEE IT MOVING''
Screening of modern hand-made animation

日程

2018.10.26 – 10.28

開廊

26日(金) 19:00 – 22:00
27日(土) / 28日(日) 13:00 – 20:00

会場

CALM & PUNK GALLERY

入場

無料

レセプション

26日(金) 19:00 – 22:00

アントワン・オルフィー、水野健一郎、ぬQ、ラッセル・モーリス、影山紗和子、久野遥子 – 6名のアーティストによるアニメーション作品の上映会「STILL WANNA SEE IT MOVING」を 10月26日夜から10月28日夜まで開催します。

Wikipediaによると「人間はおそらく旧石器時代のように遠い昔から動きを描写しようと試みてきた。」そうで、日本最古と思われるアニメーション作品は1907年から1911年に制作されており、同時期に諸外国で最初期アニメーションと呼べそうな作品が制作されている。
それがアートなのかカートゥーンなのか呼称は置いておいて、100年以上、人間を楽しませている手法と言える。
1937年には、手描きで制作された長編アニメーションの一作目として認知されているディズニーの「白雪姫」が公開された。

その後、1940年代から現在まで、( 特殊な家庭環境でなければ )ほとんどの人が幼い時に、お気に入りのアニメの放送を楽しみにしたり、長編アニメーション映画を見た記憶があるのではないだろうか。
それは現代人の共有する、視覚的な経験と言えるかもしれない。

CALM&PUNK GALLERYでは、今回の上映会にも参加する水野健一郎やラッセル・モーリス、他にもラング、ルーカス・ディロンなどアニメーションや、広義の意味でのカートゥーンから、モチーフ選びやその造形に影響を受けたと思われるアーティストたちの展示を行ってきました。
映像作品はあまり扱ってきませんでしたが、上記アーティストの顔ぶれを見るとアニメーション上映会は自然な流れに思えます。

今回の上映会では、制作に数年をかけた作品から、アイデアのスケッチとも言える数秒の作品まで、アニメーション制作をメインに行なっているアーティストの作品から、そうでないアーティストのものまで、多種多様な作品を上映します。

前置きが長くなってしまいましたが、端的に言うと。。
手で描いたものを、連続させて見せる事で動きと時間軸が発生する。
それは、時に写実的で時に奇想天外だが、感情を刺激したりストーリーを伝えたり、想起させる。
そんなものをまだまだたくさん見てみたい。

Antwan Horfee
現在はペインティングを中心にしながらもアニメーションや印刷物の刊行など様々な媒体で作品を制作し、ヨーロッパを中心に各都市で展示を行なっている国際的に注目を集める新進気鋭アーティスト。
ペインティングに於いては、抽象と独自の形状に変化させられた20世紀のアニメーションや日本漫画からの影響も感じされる具象モチーフと、それを構成する絵画的な、大胆な色使いや焦点を前後させるレイヤー構成が特徴的。また、近作で多く見られる「印刷の網点のような」描き方など独自技法の追求もその作品に強い個性を与えている。彼の動作を感じさせる筆跡が印象的な線となり画面になる。
また、タトゥー文化への愛情も深く自身も、各地に熱心なファンを持つ彫り師である。
www.instagram.com/haunted_horfee

Kenichiro Mizuno / 水野 健一郎
1967年生まれ。岐阜県出身。東京都在住。鳥取大学工学部社会開発システム工学科中退。セツ・モードセ ミナー卒業。
既視感と未視感の狭間に存在する超時空感を求めて、自身の原風景の形成に大きな影響を与えたテレビアニメの世界観を脳内で再構築し、ドローイング、ペインティング、グラフィック、アニメーションなど、多様な手法でアウトプット。
映像チーム「超常現象」、美術ユニット「最高記念室」としても活動。美学校「絵と美と画と術」講師、 東北芸術工科大学映像学科非常勤講師、女子美術大学非常勤講師。
http://kenichiromizuno.blogspot.com/

nuQ / ぬQ
アニメーション作家。
修了制作のアニメーション作品“ ニュ~東京音頭 ”が第18回学生CGコンテスト最優秀賞を受賞、第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出されるなど、国内外で多数上映される。
pixiv Zingaro や TETOKA等のギャラリーで個展を開催する他、CM、MV、イラスト等クライアントワークも数多く手掛けている。
http://nuq.o.oo7.jp/

Russell Maurice
ラッセル・モーリス(1975年生まれ)は東京で活動中。セントラル・セント・マーチンズで学び修士号を取得。
2010年度インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アートのニュー・コンテポラリーに選出。
Medicom、Porter、Givenchy、Nikeなどのブランドとのコラボレーションを行いながら世界各国で展覧会を開催。
http://russellmaurice.com/

Sawako Kageyama / 影山紗和子
1993年生まれ。
2017年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻在籍。
https://www.sawakokageyama.com/

Yoko Kuno / 久野 遥子
2013年多摩美術大学卒業後、アニメーション、イラストレーション、漫画を中心に活動。
代表作としてcuushe『Airy Me』MV、Eテレ『人形劇ガラピコぷ〜』OP、岩井俊二監督作『花とアリス殺人事件』や
映画『クレヨンしんちゃん』シリーズ、TVアニメ『宝石の国』のスタッフ参加。
2017年7月に初コミックス『甘木唯子のツノと愛』を刊行。
http://kunoyoko.tumblr.com/