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角田 純 個展『Automatic Writing』巡回展

会期

2023年10月19日(木)〜 10月29日(日)
※ 毎週水曜〜土曜日、最終日曜日 開廊

営業時間

13:00-19:00

CALM & PUNK GALLERYは、GASBON METABOLISM(山梨県北杜市)にて開催された
角田純個展「Automatic Writing」展の巡回展を行います。

角田 純の絵画空間は、おおらかで大きなストロークを持つ形、小気味良く配置された形達の呼応や運動を、奏でられた音楽のように楽しむことができます。この絵画としての平面だけに留まらない複層的な次元の感覚は、ときに、視覚や聴覚のみならず複数の気管に同時に訴えかけるように作用します。今回の展示では、新作大型タブローの他、角田が作家活動の初期から扱うメディウムである漆喰の画面にレーザーで刻印された新鮮な絵肌を持つ作品シリーズが発表されます。また、角田が日々の創作作業に入る前に日課として行うドローイング数百点を一挙に展示いたしました。

本展では2023年7月にCALM & PUNKGALLERYの姉妹施設であるGASBON METABOLISM(山梨県北杜市)にて開催された「Automatic Writing」展の巡回展です。
山梨へ制作拠点を移し3年、角田 純の大型作品、ドローイングを含む大規模な展示となります。
この機会にご高覧頂けますと幸いです。

作家ステートメント

1990年代半ばより、ライフワークとして筆を使った線画のドローイングを続けてきました。絵を描く前の準備運動のように始めたものですが、最近になってこのドローイングと自分の今の作品とのつながりをより感じるようになりました。アメリカの実験音楽家ロバート・アシュリーの作品に「Automatic Writing」(1979年)という名盤がありますが、彼はここで言葉と電子音を初めて融合させたと言われています。自分の絵は音楽に影響を受けており、音を絵にすることは自分の一貫したテーマですが、本展ではこの曲のタイトルを引用し、絵画によって「Automatic Writing」を生成しようと試みました。事前に考えず、直感で自由に描く線画は自動書記の要素を元々持っていますが、今回は30年以上続けているこの線画をレーザーカッターを用いて漆喰に印字しています。それを40枚組で展示し、組作品の「Automatic Writing」として発表します。
そのほか、近年制作している文字を用いた作品や、Gallery Traxでも展示している植物をモチーフにした絵画も合わせて展示します。
角田 純  

角田純

1960年愛知県生まれ。

アートディレクターを経て、2000年代半ばに画家としての活動を開始。主なグループ展に2012年「抽象と形態:どこまでも顕れないもの」(DIC川村記念美術館)、2019年「四次元を探しに ダリから現代へ」(諸橋近代美術館)など。主な個展に2017年「Hollow Organ」(Curator’s Cube)、2019年「A New Career In A New Town」(Parcel、東京)などがある。作品集に『Cave』『SOUND AND VISION』。

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