PAST EXHIBITION
PAST EXHIBITION
2024年2月9日 (金) ~ 2月25日 (日)
2024年3月8日 (金) ~ 3月17日 (日)
※ 毎週水曜〜土曜日、最終日曜日 開廊
13:00-19:00
CALM & PUNK GALLERYでは、この度、中国を拠点に活動するアーティスト、シー・チェン( Xi Chen| 陈熹 )による日本初個展”Mythos in Ink: A Symphony of Creatures and Contradictions”(邦題:『インクに潜む神話 :クリーチャーと矛盾のシンフォニー』)を開催いたします。
シー・チェンは1985年生まれの画家であり、インディペンデント・アニメーションの監督の経歴をもつ作家です。2013年に短編、後に長編アニメーションの制作を始め、コンセプトアートからストーリー、アセット制作、音響、アニメーションの全フレーム、最終的なDCPに至るまで、すべて一人で長編アニメーションを制作できる数少ない人物の一人であります。近年は、国際的な映像祭で数多くの入賞し、2022年には『鶏の墳丘』でSeoul Indie-AniFest 2022で審査員特別賞を受賞しました。
シー・チェンは、絵画、イラスト、ドローイング、フィギュア、アニメーションなど横断的なメディウムで表現を続けています。その作品は、愛、喪失、欲望といった私的な探求と同時に、変化し続ける中国社会、さらには現代社会における、私たち個人の信条の移り変わりまでを反映しています。
また、彼の3DCGアニメーションの中での表現は、デジタルテクノロジーやその背後に潜む「従順さ」や「清潔」に対して、「混沌」や「秘匿性」といった現実世界では忌避されがちな事ごとが、おびただしいほどのポップなモチーフとともに不条理ともな展開を突きつけます。
本展では、ここ数年で制作された5つの物語短編アニメーション作品とビデオアート作品に加え、2010年代のドローイング作品、フィギュア作品で構成されます。ぜひ会場でご高覧ください。
映画『鶏の墳丘』が1月27日(土)から2週間限定で渋谷のシアター・イメージフォーラムで再上映されます。同作は、中国のアニメーション監督シー・チェンが原作、監督、脚本、プロデュース、キャラクターデザイン、背景美術、アニメーション、編集、サウンドデザインなど全工程をひとりで担い、3年の制作期間を費やして完成させた個人制作3DCG長編アニメーションとなっております。
《上映作品》:『鶏の墳丘(ニワトリの墳丘)/ Chicken of the Mound』
《上映日程》: 1月27日〜2月9日(連日21:15より1回上映)
2021年/83分39秒/カラー/DCP
監督・プロデュース・原作・脚本・アニメーション・美術・音楽・編集:シー・チェン
配給:tampen.jp/協力:イメージフォーラム/上映素材提供:新千歳空港国際アニメーション映画祭
《当日料金》一般:1,500円/大学・専門学生:1,200円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,200円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
〈上映後トークショーあり〉
▼1月27日(土)
出合小都美(アニメーション監督/演出家、監督代表作:『ローリング☆ガールズ』『スキップとローファー』)
▼1月28日(日)
玉川真吾(映像作家/アニメーター、監督代表作:『PUPARIA』)
▼1月29日(月)
山田遼志(アニメーション作家/ディレクター、監督代表作:King Gnu〈PrayerX〉MV、Millennium Parade〈Trepanation〉MV)
2月10日(土)13:30~14:30には、来日予定のシー・チェンと金澤 韻(かなざわこだま:現代美術キュレーター、コダマシーン共同主宰)氏とのトークイベントを開催予定しております。
金澤 韻(かなざわ こだま)
現代美術キュレーター。東京藝術大学大学院、英国Royal College of Art(RCA)修了。熊本市現代美術館など公立館での12年にわたる勤務ののち、2013年よりインディペンデント・キュレーターとして活動。国内外で展覧会企画多数。近年企画・参画した主な展覧会に、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020、杭州繊維芸術三年展(浙江美術館ほか、杭州、2019)、AKI INOMATA、毛利悠子、ラファエル・ローゼンダール個展(いずれも十和田市現代美術館、青森、2018~2019)、Enfance(パレ・ド・トーキョー、パリ、2018)、茨城県北芸術祭(茨城県6市町、2016)など。株式会社コダマシーン共同代表。現代美術オンラインイベントJP共同主宰。京都芸術大学客員教授。
シー・チェン( Xi Chen| 陈熹 )
1985年生まれ
シー・チェンは、現在と個人的な経験を扱った架空の世界を創作することに人生を費やすマルチな活動を続けるアーティストである。ドローイングや絵画、フィギュアを制作、およびインディペンデントアニメーション作品の監督としての経歴を持つ。過去には 余徳耀美術館(上海)、東京写真美術館(東京)、West Bund Art Center(上海)、上海ヒマラヤ美術館、OCAT上海、CAFA Art Museum(北京)、K11(上海)、Boers-Li Gallery(北京)などで展示実績あり。