PAST EXHIBITION

Esther Kim
Solo exhibition「iro-iro」

日程

2017年5月27(土) – 6月11日(日)

開廊

12:00 – 19:00
休廊 日曜、月曜日、祝日
※最終週:6月11日は営業しております

会場

CALM & PUNK GALLERY

入場

無料

オープニングレセプション

5月26日(金)
19:00-22:00

2年ぶりにイラストレーター・Esther Kimによる個展「iro-iro」を開催致します。2年前に開催した初個展「I’m Pink and Blue for You」では、彼女のバックグラウンドである韓国、日本、アメリカの国旗の色をミックスした色彩 — ピンク色、水色 のみで新作を制作しました。その後も常に彼女は自分自身と向き合い、アイデンティティについて考えながらも、新しい自分を見つけ出すことに模索します。その気持ちは、徐々に新しい色をつけ加えることに挑戦したりと、この2年間で「色々」なことが彼女に起きました。同時に彼女は2年前と異なり、自由に色彩を操り自分自身を表現できるようになったのです。本展で発表する新作では、文字通り、彼女が新しい色彩を見つけ出すまでの「iro-iro」を表現します。

《ステイトメント》
2年前に初めての個展「I’m Pink and Blue for You」を開催した時は、私のバックボーンである韓国、日本、アメリカの国旗の色を使って、自分は誰なのかということを表現しようとしていました。その時は赤、白、青をミックスして自分が表現したいピンクと水色を作り上げていました。自分の中にあるいろいろな国の文化に折り合いをつけること、カラーパレットに制限があることにとても苦しんでいました。ですから、ドローイングにも何か悲しみのようなものが含まれていたように思います。でも、実はそれは新しい自分の始まりだったようです。自分の本当の色と新しい自分を、一度0に戻して、私は創り始めたのです。

個展会期終了後には、多くの色を使うことをやめて、限られたカラーパレットを使うようになりました。スケッチブックはすぐに黒とピンクだけで埋まるようになりました。今回の展示について考えるようになると、もう少し他の色も加えるようになりました。紙の切れ端にもドローイングしたり、自分の失敗を上書きしたりするようにもなりました。私自身をどう表現したいのかをもっと楽に考えられるようになりました。今までの色を忘れ、一からやり直し、徐々に、意図的に新しい色を作り出していきました。

「いろいろ」という日本語が好きです。この言葉には「様々な」、「異なる」という意味だけではなく「全部」という意味まであるんです。ですから、いろいろあった私の人生が創ってきた色を説明する言葉遊びとしても気に入ってます。私の「全部」を見せるという意味にもなります。自分の色を見つけ出すまでにいろいろなことが起きたので、今回の展示名は「iro-iro」がぴったりだと思いました。

Esther Kim(エスター・キム)
ロサンジェルス生まれ。10代を東京で過ごす。この2つの街での経験は彼女の
美的感覚の形成に大きな影響を与えました。洗練されていてガーリーな彼女の作品
にはファッションへの愛、そしてマルチな文化背景が吹き込まれています。
http://www.estherlovesyou.net/
Instagram: @estherlovesyou