PAST EXHIBITION

移行 / 風景

会期

4/22(金)〜 4/24(日)

営業時間

13:00 – 20:30

会場

CALM & PUNK GALLERY

ご来場に関して

*ご来場の際は、マスク着用、検温、消毒にご協力お願いします。

*会場の混雑状況により入場制限を設ける場合があります。列にお並びいただく場合があること、予めご了承ください。

*状況に応じて、会期・営業時間の変更する可能性があります。変更の際は、ギャラリーウェブサイトとInstagramにてお知らせ致します。

CALM & PUNK GALLERY では4月22日〜24日で、Non-syntax Experimental Image Festival 2022(ノンシンタックス実験映像祭2022)のプレ展覧会を開催、同時に4月10日から、2022年度のOpen Callを始動します。

本映像祭は、映像のオルタナティブな可能性に焦点を当て、多様性のある発展を目指します。2021年度では、109の国と地域から2517件の応募をいただき、その中から62作家の66作品を選出し、東京、京都、福岡で上映を行いました。

今回のプレ展示では、台湾在住、多数の映像祭で審査員を勤める許耀文(Wen Hsu)をゲストキュレーターに招きました。去年映像祭の入選作品および、日本で初公開の作品3件を含め、日本、アメリカ、イギリス、オランダ、台湾在住の作家6名の作品が展示します。

展覧会コンセプト:

もうずいぶん昔、子ども時分に、日がくれて翳になった谷の底から、私はよくこの燕を眺めたものだった。当時はまだおびただしい数がいて、暮れ残った空にいくつも輪を描いていた。そのたびに幼い私は想像したのだ、この世界がばらばらにならないように繋ぎとめているのは、ひとえにこの燕が空中に軌跡を描いているからだ、と。

ーーW・G・ゼーバルト

記憶は常に自身への配置と配列に対抗し、不在を塵のように取り囲む。W.G.ゼーバルトの小説『土星の環』に荒涼とした海岸を一人で彷徨う旅が描かれているように、天候と地形の変化とともに、どんな些細で無意味に見える瞬間も、歴史と記憶への瞑想を開く瞬間である。小説テキストの独特さに触発されーー断片化された章立てや紙上に散りばめられたアンティーク調のイラストのように、本展の作品は、時間の異なる形を描いている。空漠たる大地で感じるリアルタイムの流れ、旅先での退屈な時間。あるいは歴史のアーカイブや親密な記憶を振り返る。本展は、この穏やかで静かな文学体験を始点に、断片的な日常を映像の官能的な時間経過に回帰させるのだ。全てがビジュアルシチュエーションへと変化した空間を見てまわり、出来事と時間、場所と空間の境界を往来することで、鑑賞者それぞれの想像力が刺激されるだろう。

*本展は、2022年に開催される「non-syntax Experimental Image Festival」の先行企画である。本展の作品はCalm & Punk Gallery(東京)での展示後、台北で開催される映像展でも特別セクションとして展示される予定です。詳細は随時CALM & PUNK GALLERY Instagramで更新致します。

キュレーター
金秋雨 |許鈞宜 |許耀文

参加アーティスト:

劉行欣 |謝宣光 |原田裕規 |Pieter Swier |
Shaun Finneran & Sofia Petersen|Daniel & Clara