好きなファッションブランドを教えてください。
最近だと、Marques Almeida、Asley WilliamsとJiwinaiaがすごくお気に入りです。
今回の展示では、女の子のポートレイトとエスターバニーのイラストを並べていましたよね。あなたと一緒に年を重ねるように絵にも少し変化を感じたんですが、どうですか?
ある意味、私はアーティストとして孤立しています。アートスクールにも行かなかったし、LAに住んでいて、他のイラストレーターとかファッション好きな人々とも知り合いじゃない。不思議なことに、自分が行いたい多くのことに対して押し進めないといけないなんて知らなかったように思えます。今回の展示は、よりパーソナルで何か変化を付けていくための小さなステップでもありました。
私の作品は可愛いんだけど、それらが何かとミックスすることに興味があります。たぶん、90%クールで、10% 可愛い要素くらいで丁度良いんです。もし全ての割合が可愛いに寄ってしまうと、つまらなくなってしまいます。なのでより面白く、本当の私自身を表現できる知覚の変化に試みています。
ステートメントで、「エスターバニーは自分のポートレイトでもある」とおっしゃってましたよね。バニーはまるで生きているように喜怒哀楽を持っている中で、展示作品では悲しい表情が多かったようにも感じます。バニーのイラストについて教えて下さい。
クリエイティブな人々は、少しメランコリーな側面も持っていると思うんです。もともと私はただの幸せ者だと思ってたんだけど、心理テストを受けた時にメランコリーな性格だってわかって驚きました。でも、いつも一緒にいる友達には「え、それが普通でしょ。」って言われて。クリエイティブな人々はとてもセンシティブですよね。だから、バニーは単純に私の一番ピュアな気持ちを表しています。とてもおもしろかったり、疲れてたり、ハッピーだったり、携帯をただ見つめていたり。
また、私のシャイな側面もバニーを通して見えるはずです。社交的ではあるんだけど、同時にとても静かな性格も持つところをバニーの姿に投影してます。エスターバニーは、いつも横とか斜めを見ていて、口はほとんど開いてなかったり、動いてもないですよね。いつも現状を見つめ、覗き見しています。感覚として私のアイデンティティの大部分は、外部者や外国人のように少し異なる感覚を持っていて、現状を見つめているだけなんです。様々な切り口からシチュエーションを想像できるので、たまに強い意見を持ちにくい時があります。なので、考えを練るのにすごく時間がかかります。たぶんバニーは無意識的にそういう私も捉えていると思います。