CURRENT EXHIBITION

谷口暁彦 個展
「これは谷口暁彦ではない」

会期

1.22 (土) 〜 終了日未定

会場

CALM & PUNK GALLERY (virtual )

会場URL:
https://okikata.org/not/

注意事項

※本展覧会はオンライン展示となっています。実会場での展示はありません。

CALM & PUNK GALLERY では、メディアアーティスト・谷口暁彦による個展「これは谷口暁彦ではない」を開催
いたします。 本展は、 CALM & PUNK GALLERY にとって初の試みである、オンラインでのみ開催される展覧会になります。1 月 22 日(土)よりオンライン会場がオープンし、1 年ほどの期間に徐々に作品が公開されていきます。その際、アーティストやギャラリーのインスタグラムで告知されますのでご注目ください。オンライン会場はこちらをクリックください。実会場での展覧会はありませんので、ご注意ください。

谷口にとって本展は、2017 年に開催した個展「超・いま・ここ」以来、5 年ぶりとなる CALM & PUNK GALLERYでの個展となります。「超・いま・ここ」は、過去 10 年間に制作した多様な形態の作品を、液晶ディスプレイというマテリアルを基点に振り返り、谷口の思索と実践の軌跡を考察する展示となりました。2016 年以後そうした作品から一転し、谷口は自身を 3D スキャンして制作したアバターが仮想世界に登場する作品を制作しつづけています。本展は、そうした近年のバーチャルな作品に焦点をあてた展覧会となります。仮想空間内に CALM & PUNK GALLERY とその周辺を精密に再現し、その中で谷口のアバターが過去の作品の解説と検証を行なっていきます。その空間自体が谷口による新作でもあり、交錯する過去と現在、実空間から仮想空間への移行、現実とシミュレーションされる世界との関係など、さまざまな問題を再考する機会となります。
作家とギャラリーにとって新たな試みとなる本展を、ご高覧頂ければ幸いです。

アーティストステートメント

この展覧会は、実空間で開催されない。ヴァーチュアルな空間に作られたCALM&PUNKギャラリーでのみ開催される。2022年1月22 日から始まり、会期終了を設定せず、しばらく継続される。おそらく、半年から1年ほどの時間をかけて、少しずつヴァーチュアルなギャラリーに作品を設置し、随時更新していく。そうしたやり方で、過去の作品を振り返ってみる。

2017年に約10年ほどの作家活動を振り返る「超・いま・ここ」という展覧会を行った。そこでは液晶ディスプレイというコンピューターの表示デバイスを基点に、過去の作品の中で考えていた問題を振り返り、またそれがどのように変化していったかを考察した。
超・いま・ここ」を開催する少し前の2016年ごろから、自分自身を3Dスキャンして制作した3Dアヴァターが作品の中に登場し始めた。以後、もっぱらゲームエンジンで制作したバーチャルな空間に自分のアバターが登場する作品を作り続け、それまで制作していたような実空間を前提とする作品をあまり作らなくなってしまった。このような 2016 年以後の作品について振り返り、検証するためには、実空間での展示という方法は必須ではないだろう。連載のように、少しずつ映像やテキストを公開し、作品を通じてどのようなことを考えていたのかをなるべく言葉に残してみようと思う。

谷口暁彦

谷口暁彦 / AKIHIKO TANIGUCHI

1983年生まれ.メディア・アーティスト.多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース専任講師。メディア・アート,ネット・アート,映像,彫刻など,さまざまな形態で作品を発表している。
主な展覧会に「[インターネット アート これから]――ポスト・インターネットのリアリティ」(ICC, 2012),「SeMA Biennale Mediacity Seoul 2016」(ソウル市立美術館, 2016),個展に「滲み出る板」(GALLERY MIDORI.SO, 東京, 2015),「超・いま・ここ」は、, 東京, 2017)など.企画展「イン・ア・ゲームスケープ:ヴィデオ・ゲームの風景,リアリティ,物語,自我」(ICC, 2018‒2019)にて共同キュレ―ターを務める。

https://okikata.org/