PAST EXHIBITION
PAST EXHIBITION
2019.03.23(土) – 04.07(日)
12:00 – 19:00
日曜 月曜 休廊
最終日曜日4.7のみ開廊
2019.03.22(金)
19:00 – 21:00
1983年、森林地帯SchtrumpflandにEK10工場をかまえるKudcom製薬株式会社は、向精神薬の製造過程にて大量の化学 薬品を周囲に漏洩させた。(通称.09976事件)
その結果、周辺に深刻な環境汚染と生態系の破壊・異常行動が認められ、特にスマーフ村への影響は甚だしいものであった。しかしながらこの一件は地域行政の計らいにより闇に葬られることとなる。
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CALM & PUNK GALLERY では、 3月22日(土)よりUKを拠点に活動する作家・Daniel Sparkesの個展 – THE KUDCOM® Catastropheを開催いたします。
Daniel Sparkesはストリートアートをバックグラウンドに持ち、コミック・アブストラクション(漫画における抽象 表現主義)シーンで活躍する作家です。独特な目線で身の回りに溢れたモチーフを扱い、現代社会における日常生活 のストレスや自然現象とのギャップ、政治的なテーマを描いています。これまで、紙、キャンバス、写真、デジタル、 さらには街壁やビルボードなど、大小様々な媒体で表現をしてきました。
描かれている 毛皮を被った建造物 もしくは何かの解剖図のような有機的な物体、コミックのキャラクターのようなフォルムは、日常では見えないところに実際に潜んでいるかのように妙な現実味を帯びて、どこかノスタルジックでありながら、不安げな光景を見せてくれます。
本展はヨーロッパ、アメリカを中心に活動してきた作家の、日本で初のプレゼンテーションとなります。
会場では、「製薬会社による公害の余波」をテーマに、大型キャンバス作品を中心にスカルプチャー作品などの構成で新作を発表いたします。
また、 本展のために日本のハンドメイドキャンドルブランド OLGA-goosecandle-と制作した10点限定の キャンドル作品を、会場にて販売いたします。
Daniel Sparkesのコミカルでいて少し不安な、ユーモア溢れるプレゼンテーションを是非会場にてお楽しみいただけましたら幸いです。
Daniel Sparkes
ダニエル・スパークス 1980年、イギリス生まれ。コミック・アブストラクション(漫画における抽象表現主義)の旗手として活躍する彼は、平 凡な日常生活に、辛辣なウィットに富む作風で切り込んでゆく。 ドクター・スースや、フィリップ・ガストン、要塞建築の狭間を行き来するようなスタイルで、見つけてきたイメージ をカートゥーンの描き込みなどで歪め加工する。このようにスパークスは、ありふれた物を媒体とし社会批評を行う。
このダークなユーモアで呼び起こされる作品らは、神秘的でありながらも妙に親しみを憶える強烈さと驚きとを併せ持つ視覚的言語で語られている。
スパークスは名門ジャーウッド・ドローイング賞入選を果たし大きな反響を呼ぶ。
その他、ナイキやジバンシィ、ワープ・レコーズなどへの作品提供を行い、欧米各地で精力的に展示を行なってきた。
http://danielsparkes.com/
https://www.instagram.com/mudwig/
(アーティストプロフィール/ステイトメント訳:Daniel González)
OLGA-goosecandle- と制作した 10点限定の
キャンドル作品を、会場にて販売いたします。
-キャンドル作品について-
スネークドッグ。蛇と犬の交雑種。
自然とは共同体にとっての有機的・超常的脅威。
すでに社会的共同体の象徴である「家」を搾取し腹に孕んでいる。
スマーフはこの貪欲な生物の腹のなかに組み込まれた「家」スネークドッグの中にいる。
一触即発:犬の頭はドアに挟まり自らの尻尾を食いながら、己のドアを通してスマーフの孵
化・生誕・解放を望んでいる。
待ち望むその間に、もはや自らの尾をも搾取してしまったのだろうか?
〈 OLGA-goosecandle- Profile〉
OLGA-goosecandle-は、全てハンドメイドで制作されている日本のキャンドルブランドです。 「儀式のための道具、おまじないのおもちゃ」をコンセプト掲げハンドメイドされたキャンドルのキャラクターた ちは、それぞれ特別なおまじないの言葉を持っています。 ブランドのオリジナルコレクションの他、国内外様々なアーティストとのコラボレーションも行っています。